IMELDA イメルダ 3000足の靴だけでは語れない真実がある-。世界36ヶ所に上る映画祭で、観る者に衝撃を与えた話題のドキュメンタリー 美貌と権力を手にした「女帝」の生涯

作品紹介

 20年間ものあいだフィリピン共和国のファーストレディとして政治を操り、贅の限りをつくしたイメルダ夫人が、自らの人生を語ることを承諾した初のドキュメンタリー

 本作品の中でイメルダ夫人は、アジア諸国の中で、最も豊かで、最も権力を持ち、最も美しい女性のひとりとなった自分自身の栄光と失意の半生を、80歳になった現在でも、自信に満ちた姿で語っている。
イメルダphoto

■イメルダ夫人の半生に迫る唯一のドキュメンタリー

 内気だった少女時代から、ファーストレディの地位を掴むまでの努力の日々、権力を行使した栄光の日々、そして来るべくして来た失意の日々、さらにカメラは、その後ほとんど知られていないイメルダ夫人の現在に至るまでも、本人の語りと彼女を知る周囲の人たちのコメントから追っている。登場人物として、息子や親戚以外に、友人や記者、議員、当時の米国高官からマルコスのビジネスパートナーまで、多彩な顔ぶれが選ばれ、日本では決して見ることの出来なかった当時の貴重な映像を交えて構成されている。これらのコメントや映像を通じて、イメルダ夫人がどのような人生を歩んできたのかを知ると同時に、観る者は彼女の内面にまで踏み込んだ実像を知ることになるであろう。
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■映像とともに甦る人々の記憶
 イメルダ夫人で連想されるものに、マラカニアン宮殿に残した「おびただしい数の靴」がある。それは当時、米国ハワイへの亡命を告げられたマルコス一家にはわずか1時間しか宮殿を去る時間がなく、亡命後すぐに宮殿内に入り込んだ国内外のマスメディアは、最初に見たその靴の多さに驚き、こぞってこの光景をニュースに取り上げた。以来、日本でも「イメルダ夫人の3000足もの靴」として広く知られるようになった。その亡命当時の様子や、アキノ氏暗殺、カダフィ大佐との会談、またイメルダ夫人がセレモニー会場で襲われた事件など、日本では取り上げられなかった貴重な映像をみることができる。
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■本国での上映中止を訴えた問題作
 このドキュメンタリーは、イメルダ夫人の同意を得ていたにもかかわらず、夫人は「真実を語ったのに、悪意に解釈されたわ。フィリピンでは女性は美を追求するの。この映画は美を求めた私を笑いものにしている」として上映中止を訴え、一時差し止めが決まった。しかし、フィリピンの地方裁判所はイメルダ夫人の訴えを退ける判決を下し、フィリピン国内での公開に至ったといういわくつきの作品でもある。

  • <イメルダ夫人が出会った人々>
  • 世界のVIPを相手に外交手腕を発揮した政治家としてのイメルダ
  • ジョンソン米大統領/毛沢東/カダフィ大佐/フィディル・カストロ/ヨハネ・パウロⅡ世/ジョージ・ハミルトン/毛沢東夫人江青/サウジアラビアの武器商人アドナン・カショギ/ソ連共産党書記長ミハイル・ゴルバチョフ/ニクソン米大統領/ニクソン政権の国務長官ヘンリー・キッシンジャーetc.
  • <作品中でイメルダ夫人について語る人々>
  • ■レティー・ロクシン(幼少時代の友人)
  • ■ロレート・ラモス(イメルダ夫人の親類)
  • ■ コンラッド・デ・キロス(ジャーナリスト)
  • ■ キャサリン・エリソン(“STEEL BUTTERFLY OF THE PHILIPPINE”著者)
  • ■ フェルディナンド・ボンボン・マルコス・ジュニア(イメルダ夫人の息子)
  • ■ バーニス・オカンポ(イメルダ夫人の姪)
  • その他、友人たちや当時の補佐官、上院議員、司祭、デザイナーら多彩な顔ぶれ
  • <スタッフ>
  • ●フェルネ・パールステイン(撮影)
  • ●リア・マリノ(編集)
  • ●グレース・ノノ&ボブ・アベス(音楽)
  • グレース・ノノはフィリピンを代表するヴォーカリストとして、また作詞作曲家、プロデューサーとして活動する一方で、フィリピンの民族音楽・文化の研究者として島々に伝わる音楽や文化の普及も行っている。ボブ・アベスは彼女のパートナーでありジャズ・ギタリスト。2005年に来日、グレース・ノノと共に愛・地球博/愛・地球セッションで「文化の多様性」をテーマに、多文化が織りなす音のタペストリー公演を実施している。
●ラモーナ・ディアス(監督・プロデューサー)
フィリピン系アメリカ人。エマーソン大学卒、スタンフォード大学修士。これまでにテレビドキュメンタリーシリーズなどに携わる。前作『Spirits Rising』では1986年にフィリピンで起こったピープルパワー(エドゥサ革命)における女性の役割を撮り、サンフランシスコ国際映画祭ゴールデンゲート賞をはじめ様々な賞を受賞。
ラモーナ・ディアス監督・プロデューサー